カナダのケアギバープログラムでナニーとして働き始めてもうすぐ2年になります。
保育、子育て未経験、子供のことを何も知らない状態でいきなり生後半年と2歳(他人の子供)の二人の世話係となって、たくさん苦労して来ました。
約2年、二人の子供のナニー経験と、約二年独学で必死に勉強した子育て論をもとに何度も何度も失敗しながら働き続けて、最近では雇用主(子供の両親)の言うことは聞かないのに、私のいうことだけはすんなり聞くようになりました。
この子供たちの変化には私も雇用主も驚いています。
子供たちがなぜ子育て未経験ナニーのいうことを聞いて、実の親のいうことをほとんど聞かないのか、私なりに分析してみました。
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実の親の前では悪い子、ナニーの前では超いい子

最近の子供たちの様子です。
特に父親に対する子供たちの悪態ぶりがひどくて、さすがに同情してしまうレベル。

例えば、

パパが帰宅すると
子供たちは大好きなママが帰ってきたとおもいドアまで駆け寄る

ママではなくパパだと知りがっかり

「パパじゃなくてママに帰ってきてほしかった。パパ仕事もどっていいよ。」
と冷たく言い放ち私のもとに戻ってきて楽しそうに遊び始める

パパが
「お帰りのハグはしてくれないの?」
と子供に言うも、子供たちは
「嫌だ。今Ayaと遊んでるからパパは来ないで。」
と冷たくあしらう

もしくは
私が一日の仕事を終えて家に帰ろうとすると
パパに
「今日子供たちはちゃんといい子にしてた?」
と聞かれる
「もちろん。いつも通りすごくいい子だったよ。でもなんで?」
と聞き返すと
「今日の朝はママがいなかったから僕一人で面倒見てたんだけど、二人とも機嫌が悪すぎて手が付けられなかったから。」
とのこと。

「私が家についてからはずーーといい子だったのにどうしたんだろう。」

と思っていると、私が家に帰るのを察し、今日はママが帰ってこないようだと察した子供たちは(ママは医者なので頻繁に夜勤がある。)
突如機嫌が悪くなり、朝同様パパが手を付けられない状態に豹変。

「彼はこのことを言ってたのかー」
と納得。

仕事が終わった私は子供たちの豹変に気づきつつも、何事もなかったかのように帰宅する。。。
こういう感じで明らかに父親に対する子供たちの悪態ぶりが尋常じゃなく、彼も相当疲れ切っている様子。
ナニーの私の前では超絶いい子なのに、父親に対してはまるで別人。

父親の言うことは聞かないのにナニーの私のいうことは聞く理由

あまりにも差が激しいのに
「なんでこんなに違うんだろう」
と私なりに考えてみました。

その一番の理由は
「父親は子供に対しての境界線をコロコロ動かすから」

この父親の子供に対する接し方を見ているとすぐにわかります。

境界線というのは、子供に対して「ここまではやっていい。ここまではやっちゃダメ。」
という親が設定するルールのようなもの。

そしてその境界線をコロコロ動かすというのは、「これはダメ。」
と一度境界線を設定して子供に伝えたのに、それに対して子供が
「いやだいやだこれやりたい!!!!!」
と激しく駄々をこねると、それに負けて
「あーーーーもうめんどくさいからいいよ。ちょっとだけね。」

と設定したはずの境界線を子供たちよりに動かしてしまうこと。

この境界線の設定って意外と難しくて、要は子供にどこまでやらせてあげるか、どこまで厳しくするかというしつけの最低限のラインです。

雇用主の父親は、いつも子供の駄々に負けて、コロコロ境界線を変えていって、子供のわがままにどんどん答えてしまうので、子供たちは
「パパが何かを言っても、駄々をこねれば僕がやりたいようにさせてくれる。」
と思っています。

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もっと具体的に言うと

4歳になる上の子は、下の子を私が昼寝させる20分の間、お気に入りのテレビアニメを見ることが許されていました。
でも、パパが下の子を昼寝させて、20分のテレビ時間を終えようとすると、激しくぐずって「もっとテレビが見たい!!」と全力で反抗するようになってしまいました。
(ちなみに私に対してはこういう反抗の仕方はせず、すんなりテレビを終わらせてくれます。何なら自分でテレビを消してくれちゃうくらいいい子です。)

パパはこの駄々に何度も負けて、反抗が激しいときは
「しょうがないな。じゃあもう10分だけだよ。」
と言って、子供に言われるがままアニメの延長に応じていました。

(ちなみに私は何があっても「テレビは20分」という姿勢は崩さず、彼がどんなに駄々をこねても「そういうお約束でしょ。」といって最初に設定した境界線を動かしません。)

子供は当然「パパは駄々をこねればもっとテレビを見させてくれる」
「Ayaはどんなに駄々をこねてもテレビを延長してくれない。」

というのをちゃんと理解するので、テレビのたびに父親と衝突するようになります。

こういう感じで、子供のわがままや反抗に負けて、境界線をコロコロ変えているから、そのうちパパが何を言っても毎回反抗して、その境界線を子供の要望寄りに動かそうとしてきます。

こうなってくるとパパもイライラして感情的に怒ったり癇癪を起して「もういい加減にしろ!!!」
とただの頑固おやじになってしまうので、子供とのちゃんとしたコミュニケーションが取れません。

大学教授の父親はナニーの言うことに聞き耳をもたない

毎回子供に悩まされているパパにも同情しますが、かわいそうなのは子供たち。
毎回父親と衝突しては父親に感情的に怒られてなんで怒られているのかよくわからず、父親に対しては恐怖しかありません。

さすがに見かねた私が、境界線の話をそれとなーく父親に伝えたのですが、

「いやでも。。。」
と何かと言い訳をして結局私の話を聞こうとせず。
年下で未経験のナニーの話なんて聞く耳を持たず
むしろそんな私からアドバイス的なことをされたのが彼のプライドを傷つけたらしく、不機嫌になってしまいました。

そうなるだろうなーとなんとなくわかっていたので、伝え方には最新の注意を払っていたのですが、ダメでした。

名門大学の大学教授ともなると、やっぱり私みたいなナニーのことばなんて一切頭に入れようとしてくれません。

子供のためを思って勇気を出してドキドキしながら言ってあげたのに、そんな感じで後味悪いだけだったので、
「もう彼に対しては何も言わない。」
と決めました。

ナニーにおける境界線の話

境界線の話は、ケアギバースクールに通っていた時に学びました。
英語では
「setting the boundary」
とか
「being consistent」

と言います。
最初に決めた境界線は動かさないこと。子供に教えるときは一貫性を持つこと。

これってわかっていてもすごく難しいことで、最初はかなりの忍耐力が必要です。
子供は成長するにつれて自分の要望寄りに親が設定した境界線を動かそうと反抗します。

この反抗に対して、自分が設定した境界線に自信がなかったり
「子供がこんなに反抗しているし、これくらいいいかな。」
と思ってしまったりして境界線を動かすことで、子供との関係が変わってきます。

この境界線のことが鉄則として頭の中に入っていた私でも、最初は何を基準にどこまで許してどこまで許さないのか、境界線を設定するのに悩みました。

これでは厳しすぎる?これでは甘やかしすぎ?
子供が駄々をこねたり何かを理由をつけて反発してくると
「やっぱりこんなに厳しくしなくていいかな。」
と思って境界線を少し動かすということも何度もありました。

特にナニーの場合に難しいのは、境界線を設定するのが雇用主である子供の親であること。
「雇用主ならこれはさすがに許さないだろう。」
と思って
「これはダメ。」

というと、

「でもママはいいって言ったのになんでAyaはやらせてくれないの?」
と言われてしまい。

引くに引けず境界線を子供側に動かしたりということもありました。

雇用主が設定した境界線よりも厳しくしすぎてしまうと、子供に
「ママがいいよって言ってたこれをAyaはやらせてくれない。」

と雇用主に告発されそうで、雇用主に
「Ayaは子供に厳しすぎる。」

と思われるのが嫌なので、最初は境界線をころころ変えていました。

でも1年半が過ぎてやっと
「雇用主だったらここまでさせてあげるだろう。」
という境界線の目安がだんだんと感覚的にわかるようになってきました。

ナニーの仕事が保育園や幼稚園の保育士さんと一番違うところは
「あくまで雇用主の教育方針に従うこと」
10年以上ナニーとしてのキャリアがあるベテランナニーさんならナニー主導で新米ママの雇用主たちをリードすることができますが、
私みたいなナニー未経験、子育て未経験、雇用主より年下ナニーの場合これは鉄則です。

これも子供になれるのと同様、雇用主がどういう教育方針で子供の世話をしているかを長い時間かけて理解する必要があります。
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